3歳さんのピアノレッスン小さな手から広がる大きな世界

雨のしずくのような音、ふんわりとした手の動き、そして「できた!」という笑顔──。3歳児のピアノレッスンは、音楽的な技術以上に、“感じる心”や“表現する喜び”に寄り添う時間です。

感性を育てる、最初の一歩

この時期のお子さんは、模倣の天才。先生の手の形、声のトーン、ちょっとした表情まで、まるでスポンジのように吸収します。レッスンでは「音を聴く」「まねする」「動いてみる」という遊びのようなやりとりを通して、音楽の基礎が自然と育っていきます。

工夫①「遊びのように楽しむ導入」

ピアノに触れる前に、手遊び歌や音のまねっこゲームを取り入れることで、“楽しい”という気持ちからレッスンが始まります。これが「ピアノ=わくわく」の種まきに。

工夫②「小さな達成を積み重ねる」

最初は1本指で鍵盤を押すだけでも十分。その“できたね”を大切にして、保護者の方と一緒に喜び合う時間を作ることで、お子さんの自己肯定感が育まれます。

工夫③「言葉でつなぐ心」

3歳さんには、音だけでなく言葉も大切な導き手。「やさしくトン」「お山を作ろう」など、イメージ豊かな語りかけで、音に心が乗る瞬間が生まれます。

3歳児のレッスンは、“弾けるようになる”ことがゴールではありません。 音楽との出会いが心地よく、自己表現のはじまりになるように──そんな想いを込めて、私は一人ひとりと向き合っています。

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